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SLやまぐち号との出会い

石川県から山口県はかなり遠いのですが、今から20年以上前に大阪暮らしをしていた時に、SLやまぐち号に乗る機会がありました。
当時はミニ周遊券やワイド周遊券が、学割を使うと3割引きで使用出来たので、今よりむしろ、鉄道は身近な存在だったのです。

当時は特にやまぐち号だからと言って、指定席券を予め買う事も無く、ずっと展望車に居るのでそのまま乗車しました。
車掌さんも心得ていて、車内補充券でSL料金だけ頂くルールにのっとって発券してくれました。
まだまだ演出上手ではない時代でしたから、携行用自動発券機のレシートでした。
現代においては満席の場合はお勧めできませんが、当時は全席指定列車でも出発時に残席があれば、このように「一応空いている席に座って下さいね」でOKでした。

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この写真は、平成6年11月14日、1日のみの下り片道運行だった、臨時特急「ヘルン」です。
この列車を見たかったので、わざわざ冒険していたのでした。 よってSLやまぐち号はついでだったのです。
結果は、堂々とした181系9両の、かつての陰陽特急「やくも」のようでしたが、ヘッドマークも行先表示も、ありませんでした…。

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今でこそ、これでも十分見応えを感じて遠方からも見学する方が居る事でしょう。 残念ながら、もう現役車が居ないので、機会すらありません。
何故このような、片道1本だけ、しかも乗車率も極めて悪かったこの列車を仕立てたのでしょう?
憶測ですが、米子地区から岡山県へ団体列車を運行する計画を立てたものの、帰りが回送はしゃくなので、客扱いしよう、となったのではないでしょうか。
今ではちょっと考えられませんが、国鉄時代にはかなりこのような不思議列車が沢山ありました。

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そしてこれもついでです。 翌月の廃止が迫った寝台特急「みずほ」で、11両に短縮されていました。
それでも牽引はEF66型を貫きました。 

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もっとついでだったのが、伯備線迂回の「出雲1号」でした。 今のサンライズと同じ区間を走りましたが、あくまで迂回で、本来は京都から山陰本線を走り続ける、名門特急だったのです。
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