東京新幹線VS大阪新幹線
- 2017/09/13
- 10:54
5年後の北陸新幹線延伸に、現在石川県や福井県は、どこもかしこも建設ブームになっています。
全国の大手ゼネコンがこぞって防風林みたいにコンクリートを植林しております…。
この北陸新幹線、金沢開業以前からいろいろ地元のメディアとお話する機会があり、紙面や画面では公表された事実のみ粛々と補足させていただく事がありました。 その頃から良く記者やキャスターの方とオフレコでお話していたのが、「北陸新幹線は関西中心の既存のお金の流れが、東京中心になるということですよ」ということでした。
実際にその通りになっています。 JRは表向きには運送業、鉄道業と言われていますが、かなり通な方に言わせると、「広告業」です。 極端な話、駅や電車には広告が沢山貼ってある車両があります。 山手線を中心にした首都圏の電車、大阪環状線を中心にした関西圏の電車です。
広告収入は鉄道業の根幹の一つです。 その広告、北陸の企業なら、関東か関西、どちらに出したいですか?
北陸新幹線には、同じ車両設計ながら、2つの会社が相互乗り入れという形式で持ち合って走っています。 東日本のE7系と、西日本のW7系です。

W7系は北陸新幹線エリアの、東京までしか乗り入れ出来ません。 でもE7系は、来年春から上越新幹線「とき」にも投入される予定です。 エリアが広いE7系のほうが、広告を出すならコスパが高そうに感じます。
と、経済の流れが変わる実感があるわけです。
先読みすると、E7系が上越新幹線に乗り入れする真意は別にありそうです。
単純に、E4系MA’Xの置き換えもそうですが、車両基地が不足する点もあります。
北陸新幹線敦賀延伸でのJR東日本の野望は、既存の「あさま」の一部を延長させて、敦賀までの南加賀と福井も首都圏新幹線ネットワークの利便性を拡大させたいのだろうと。 そうすれば長野の車両基地もいっぱい、白山もいっぱい、敦賀はそもそも少ないことから、東京発の車両の一部を新潟の基地で停まらせたいだろうし、所属基地の一つとして機能させたい。 とても合理的です。
ボヤボヤしていられないのはJR西日本なのかもしれません。
白山総合車両所の新幹線基地見学を産業観光として経済政策に盛り込む政府与党プロジェクトがあります。
地元の石川県や白山市などは対策課を設けているそうです。
地元住民は冷ややかですが、JR西日本にとってはこれ以上ないビジネスチャンスだと思って積極的になるのか…、と思いきや、やはりピントが合っていません。
とても消極的な論調になっていて、興醒めムードです。 これでは、折角の延伸効果も、「広告収入」という大きな企業収益の柱を、東京に持っていかれてしまいます。

白山市も、プロが居ないのが残念です。
写真は松任駅前の立体駐車場です。
先月27日、松任工場の一般公開日に息子と見に行きました。 誰か居るだろうと思ったのですが、無人で貸切状態だったのです。
この場所は白山総合車両所から出てくる新幹線も一望出来ます。 日本で極めて珍しい、新幹線ビュースポットです。 そこが見学無料なわけで、しかも市の財産なのです。
皮肉なもので、JR西日本に要望を繰り返す以前に、誰も来ない1等地の在り方に反省から始めないと、このビジネスチャンス、「逆ストロー」で終わりますよ。
全国の大手ゼネコンがこぞって防風林みたいにコンクリートを植林しております…。
この北陸新幹線、金沢開業以前からいろいろ地元のメディアとお話する機会があり、紙面や画面では公表された事実のみ粛々と補足させていただく事がありました。 その頃から良く記者やキャスターの方とオフレコでお話していたのが、「北陸新幹線は関西中心の既存のお金の流れが、東京中心になるということですよ」ということでした。
実際にその通りになっています。 JRは表向きには運送業、鉄道業と言われていますが、かなり通な方に言わせると、「広告業」です。 極端な話、駅や電車には広告が沢山貼ってある車両があります。 山手線を中心にした首都圏の電車、大阪環状線を中心にした関西圏の電車です。
広告収入は鉄道業の根幹の一つです。 その広告、北陸の企業なら、関東か関西、どちらに出したいですか?
北陸新幹線には、同じ車両設計ながら、2つの会社が相互乗り入れという形式で持ち合って走っています。 東日本のE7系と、西日本のW7系です。

W7系は北陸新幹線エリアの、東京までしか乗り入れ出来ません。 でもE7系は、来年春から上越新幹線「とき」にも投入される予定です。 エリアが広いE7系のほうが、広告を出すならコスパが高そうに感じます。
と、経済の流れが変わる実感があるわけです。
先読みすると、E7系が上越新幹線に乗り入れする真意は別にありそうです。
単純に、E4系MA’Xの置き換えもそうですが、車両基地が不足する点もあります。
北陸新幹線敦賀延伸でのJR東日本の野望は、既存の「あさま」の一部を延長させて、敦賀までの南加賀と福井も首都圏新幹線ネットワークの利便性を拡大させたいのだろうと。 そうすれば長野の車両基地もいっぱい、白山もいっぱい、敦賀はそもそも少ないことから、東京発の車両の一部を新潟の基地で停まらせたいだろうし、所属基地の一つとして機能させたい。 とても合理的です。
ボヤボヤしていられないのはJR西日本なのかもしれません。
白山総合車両所の新幹線基地見学を産業観光として経済政策に盛り込む政府与党プロジェクトがあります。
地元の石川県や白山市などは対策課を設けているそうです。
地元住民は冷ややかですが、JR西日本にとってはこれ以上ないビジネスチャンスだと思って積極的になるのか…、と思いきや、やはりピントが合っていません。
とても消極的な論調になっていて、興醒めムードです。 これでは、折角の延伸効果も、「広告収入」という大きな企業収益の柱を、東京に持っていかれてしまいます。

白山市も、プロが居ないのが残念です。
写真は松任駅前の立体駐車場です。
先月27日、松任工場の一般公開日に息子と見に行きました。 誰か居るだろうと思ったのですが、無人で貸切状態だったのです。
この場所は白山総合車両所から出てくる新幹線も一望出来ます。 日本で極めて珍しい、新幹線ビュースポットです。 そこが見学無料なわけで、しかも市の財産なのです。
皮肉なもので、JR西日本に要望を繰り返す以前に、誰も来ない1等地の在り方に反省から始めないと、このビジネスチャンス、「逆ストロー」で終わりますよ。
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