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北陸新幹線敦賀開業への危惧

5年後の開業を目指す北陸新幹線の金沢-敦賀間。 小松は金沢から1つ目の駅が設置される予定です。
新幹線ネットワークの中で、東京-上野間や東京-品川間は特別として、この、金沢から敦賀までの120キロそこそこに、一体いくつ駅が出来るでしょう?
答えは6。小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、南越、そして敦賀。 約20キロに1つの間隔で駅が出来ます。
他のエリアを見ると、平均で4つ、30キロ間隔程度だと思います。 異常に駅が多いのです。

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今現在、新幹線の元祖、駅同士が長い区間の代表格が、写真の米原駅を中心とした、岐阜羽島-京都間になります。
新幹線特急料金は、両隣駅については「特定特急料金」という国鉄時代から継承した規程があります。
JRになってからは強制力が無いのですが、やはり便宜上新規開業区間にも特定特急料金は適用されています。
でも規則をみると、新幹線特急料金の最小単位は100キロ以下になっています。50キロ以下ではありません。

しかも、新設区間の場合、特定特急料金は両隣駅しか適用されていません。 東北・上越、東海道・山陽の各新幹線に、2駅隣までの特定特急料金が適用されている区間が見られますが、これは開業時には無かった駅がその後増設されたため、かつて両隣だったことを知る上でも、便宜措置として残してあるのです。

でもJRの規程では、やはり新規開業区間の場合、特定特急料金は両隣駅しか適用されなくなる筈です。
そうすると、駅間距離が50キロ以下の、金沢-加賀温泉、加賀温泉-福井、小松-芦原温泉などは、JR運賃料金が、在来線特急よりもめちゃくちゃ高くなるのです。 時間短縮は最大でも10分ないと思いますが…。

先週小松市の議員さんに、「特定特急料金に関する勉強会」を検討していただく要望をしました。
小松駅の「かがやき」停車云々の陳情よりも大事な事だと思います。 正直、「かがやき」はJR東日本が設定した列車だと思うので、陳情するなり意見書を出すなら、東日本の方が真に受けられると思っています(新高岡の例もあるので)。

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北陸新幹線に対し、JR西日本が特例で「50キロ以下」の新幹線特急料金を設定するか、100キロ以下の区間を含めて特定特急料金の設定範囲を拡大するかしないと、既存の北陸本線は「特急街道」「特急銀座」ですので利便性と経済性は大きく失われるでしょう。 時代背景からも現代は、新幹線は特別ではなく、政府が決めたアーバンネットワークの代替設備です。
都市間交流のパイプを太くしてナンボですから、今のうちに布石を国土交通省や経済産業省に打つくらい、地方議会が危機感を持たなければなりません。
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