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糸魚川駅に学ぶ、愚作な新幹線小松駅

整備新幹線の建設は、鉄道運輸機構という国土交通省が直轄する独立行政法人が設計して行います。
この運輸機構は、地元の意見にも耳を傾けるという国の方針があって基本設計に色々と着色するのですが、小松については末端行政の小松市の担当部署が情報を隠蔽に近い状態で計画内容を地権者以外の住民に出しませんでした。
当会は小松市民としての立場を有する会員もおり、情報開示と提案には積極的でしたが、全く運輸機構に反映されませんでした。
というのも、建設的に当会は提案までを行いましたが、小松市の担当部署の役人気質と事なかれ主義が勝ったという感じです。

残念ながら、小松駅には今のところ失望しています。 120年の鉄道の歴史とこれからの将来への転機となる、最大のチャンスだったにも関わらず…
先日糸魚川駅に立ち寄りました。
この駅は、ミュージアムが併設されていたり観光協会が常駐していたりしてコンパクトな設計です。
大糸線でかつて運行されていたキハ52型ラストナンバー、-156が展示されていることもあり、趣味や子ども向けの節もさりながら、一番インパクトが強いのは、駅ホームが高く、駅舎もそれに応じて高いことにあります。
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小松駅の場合、梯川と在来線の高架をオーバークロスする際、地上から20メートルの高さまで登ります。しかしそこから僅か800メートルで10メートルを下り、小松駅では高さが10メートルになってしまいます。 わざわざ高かった線路を下げて、しかも在来線の屋根に阻まれ、糸魚川のような新幹線西側の街並み眺望は全く得られません。
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駅コンセプトデザインに、糸魚川のようなインパクトはありません。 糸魚川は地元要望に沿い、キハ52と旧糸魚川機関区のレンガ車庫の一部を駅デザインに取り入れたことがきっかけで、子ども達が遊べるスペースが生まれました。 子どもが集えば大人も自然に集まるのが、町の原点です。
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駅舎内のキハ52型は、待合室代わりになっています。 車両の座席に座り、列車を待つことが出来ます。
勿論、観光目的として記念撮影が出来るような配慮も欠かしていません。
細かな配慮があって、実はそれに伴う設備の投資額は大して高額ではありません。
こんな考え方、まだ小松市には大変少ないのです。
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糸魚川は昨年末に大火がありました。
その際、この高層駅舎が防火盾としても大変有効ではないかといわれたそうです。
実際に市民に対しJRは、緊急避難先として糸魚川駅舎と新幹線ホームを提供し、多数の市民が避難した経緯がありました。

小松市も糸魚川以上に、木造建築が多く、かつて大火もあり多くの町家が焼失しています。
その際の最も有効な避難場所は、高層で堅牢なランドマーク、駅です。
普段から様々な新幹線駅を見る機会を持つと、単に通過して分からない利用者の目線とは異なる、駅のデザイン、駅の目的、駅を起点とした経済的なまちづくりが如何に大事かが分かる筈で、末端行政だからこそ、大きく特色が分かれるところだと思わされます。
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