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補修部分の調査について

11月12日の撮影会までは美観重視の展示を行っておりましたが、12月から始まります補修作業のデータが必要になり、現在塗膜の浮いていた部分から手作業で出来る範囲でパテの除去作業を進めています。
現状から、やはり車体裾部分に水が溜まり、排水が出来ていなかったことが確認出来ました。
全ての保存車両に共通の補修課題でもあります。
当会だけのデータではなく、他の保存車両達の未来の為に活かしてまいります。

Image0519.jpg

現役時代のクハ489-501のうち、2000年代は不遇の時期でした。
予備編成に甘んじて定期運用から離脱し、上野口へ走る機会は限られました。
定期運用が無くなると、検査周期が延びます。
丁度検査周期に関する基準が緩和された時代でしたので、普段は2年半から3年で全検作業を行っていましたが、この10年で全検は、1度しか行っていません。
そして最後の全検が、平成21年になるのです。
塗装は1998年の国鉄色化以降、2度塗り直されました。
しかしその間に行ったと思われる車体本体である外板への補修は、殆ど見受けられません。
殆どの方が、塗装面だけを見て「綺麗」か「汚い」という感想を持ちますが、車両の保存に不可欠なのは、鋼体そのものの維持です。

これから益々、クハ489-501の車体はパテや塗装が剥けて鉄板の状態になります。
多くの場所に、鈑金溶接が必要になろうかと思われます。
そんな作業のお手伝いをしてみたいと思われる方がいらっしゃいましたら、どうぞお申し付け下さいませ。
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